ネット市民は任志強の名を挙げようとする中国共産党を嘲笑している

【脱党支援センター麻倉静香訳乃木晃編集2020年7月26日】 

 習近平を批判する記事を書いたことで検閲を受けた北京の不動産業界の大物、任志強氏が中国共産党から除名され検察に引き渡されて捜査・起訴された。米国が共産党員への制裁を計画していることから、ネット市民は任志強の名を挙げようとする中国共産党を嘲笑している。

 7月23日、中国共産党の北京に拠点を置く規律検査監視機関のウェブサイトは、北京に拠点を置く華遠集団の元党副書記で会長の任志強氏に対する「重大な規律違反」の疑いで調査を開始したと報じた。そして任志強氏を党員から除名し、検察に引き渡し捜査・起訴することが決定された。

 任志強は庶民の窮状に同情的で、権威主義的な専制政治への報復をしばしば批判していたという。上海を拠点とするアメリカ人起業家、胡力任は「彼は警告されていたが、権力を恐れてはいなかった、彼はその意思と業界での揺るぎ無い地位立場を保持している限り、真実を語らなければならないと堅く思っていた。彼はいくつかの公開会議だけでなく、自身のツイッターアカウントでも、社会、システム、共産党の指導者を絶えず攻撃していた。任志強が最初に逮捕されたとき、北京の認識は、彼が反党であり反政府の立場を取り続けていた事を知ったのだ」と胡力任氏は言った。

 胡力任は「中国のような社会では、本当のことを言いたければ、代償を払わなければならないし、そう思う人は多い、昔の709の弁護士もそういう性格の人が多かった。しかし体制は変わらず、共産党の政策は変わらない。このような悪行は、にわかには止まらないと思う」とも語った。

 中国共産党を除名された任志強氏の事件は、ツイッター上でネット市民達から予想外の反響を呼んだ。というのも、最近アメリカが中国共産党員とその家族への制裁を検討していると噂されていたからです。一部のネット市民の間では「任は危機一髪で党を追放され、ビザを剥奪されアメリカから制裁を受けるという運命を免れた」と言われている。

 また、一部のネット市民からは「そろそろ党を除名して、悪の組織と明確な線引きをした方がいいんじゃないかな」「上手くいったよな!」「幸せな奴だ!」「自動的に彼の名前が出てくるニュースだ!」と様々に揶揄され、党の辞任証明書を求める声も多く上がっている。

 任はトイレに隠れて嬉しそうに泣いているのではないだろうか!?

 また、一部のネット市民は「これで被害妄想ブームの波が来るのかな?」と言う声や「誰もが一番になろうと努力する。そして、誰もが組織から追放さることを恐れなくなる?!」等と囁かれ始めている。

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