チベットの光 (56) 叔母の来意【伝統文化】

ジェサイは、ミラレパの話を聴いてじっと何か考えている様子だった。彼女にはどうしても理解できなかった。彼女の観念の中の大法師とは高みにある存在で、人々からの尊敬を受け、法事に明け暮れ…

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チベットの光 (55) 許嫁との再会【伝統文化】

ミラレパは食料をもって、疲労困憊して傷ついた身体を引きずりながら洞窟へ帰った。彼は歩きながら思った。  郷里の近くに住んではみたものの、地元住民の怒りをかってしまった。もういっその…

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チベットの光 (54) 再び罪業を償う【伝統文化】

果たして、それはミラレパの叔母であった。彼女は口で罵りながら、棍棒を手にして猛烈に殴りかかってきた。ミラレパは身をひるがえしてこれを避けようとするものの、身体が衰弱しきっていて、駆…

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チベットの光 (53) 人生貫徹【伝統文化】

しばらくして、ミラレパは意識の混迷から醒めてきた。彼は師父から教えられた超度の口訣を思い出すと、すぐに打座して入定し、口訣を黙呪して七昼夜を過ごした。すると、母親と父親がそろって浄…

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チベットの光 (52) 廃墟の実家【伝統文化】

ミラレパは実家の近くまでやってくると、村の傍を流れる渓流の上流にある、小高い山の斜面に立った。そこから下を望むと、彼の実家が見える。山の斜面では、一群の牧童たちが羊を放していた。 …

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チベットの光 (51) 今生の生き別れ【伝統文化】

その晩、ミラレパは師父の部屋にやってきて、師母もまた一緒であった。師母は、あくる日の早朝に彼を送らねばならないと思うと、涙を隠せなかった。  「ダメマ!おまえは、なぜ泣いているのだ…

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チベットの光(50)師弟の別れ【伝統文化】

師父はまた続けた。「言ってみれば、ノノバ尊者が受けた種々の苦難や私がおまえに与えたような磨難は、度が過ぎた厳格な方法で、後代の人にはもう無用であり、再び用いてはならん」  「また、…

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チベットの光 (49) 望郷の念【伝統文化】

チベットの光 (49) 望郷の念【伝統文化】

ミラレパがとぼとぼと歩いていると、突如として見慣れたような、しかし完全には記憶にはないような所に辿りついた。彼が目を凝らして見ると、それはシャアツェ地方の実家であった。それは四つの…

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チベットの光 (48) 俗塵を超えた悟り【伝統文化】

チベットの光 (48) 俗塵を超えた悟り【伝統文化】

ミラレパは、師父の面前に膝まずくと涙を流し、合掌して自らの中で悟った法理を師父に話して聞かせた。  「師父、師母!あなたがたの比類なき慈悲と加持に感謝し、さらに弟子としてその恩得を…

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チベットの光 (48) 俗塵を超えた悟り【伝統文化】

チベットの光 (48) 俗塵を超えた悟り

ミラレパは、師父の面前に膝まずくと涙を流し、合掌して自らの中で悟った法理を師父に話して聞かせた。  「師父、師母!あなたがたの比類なき慈悲と加持に感謝し、さらに弟子としてその恩得を…

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