【党文化の解体】第4章(13)

【大紀元日本5月27日】

【お詫びと訂正】
 5月13日付で掲載した【党文化の解体】(13)は「第4章-4」の内容で、本来、この「第4章-3-3)」の後に掲載されるべきものでした。従いまして、この文章を【党文化の解体】(13)とし、5月13日に掲載した【党文化の解体】(13)を【党文化の解体】(14)と改めさせていただきます。

3.天地をも恐れず、嘘を偽り汚い言葉、下品な挙動
 3)党文化は人に下品な行いをさせる

 もし今日の中国人に対して、あなたの行いは下品だと言ったら、おそらく十人のうち九人があなたはどうかしていると思うに違いない。なぜならば、現在の中国人は自分の行いは非常に正常で、どこが下品なのかと思っているからだ。

 2006年9月、中国国家観光局は、一般大衆が普遍的に思っている中国大陸系の観光客の国内外における観光上のマナーの悪い行為を観光局の公式サイト上に公開した。

 海外旅行時によく見かける中国国民のマナーの悪い行為:

 1.ゴミの始末をせず、随所でポイ捨てをする。随所で唾を吐き、鼻をかみ、ガムを吐く。トイレで用の後に水を流さず、垢を残す。

 2.禁煙マークを無視し、吸いたければすぐ吸い始め、公共環境を汚染してしまい、他人の健康に害を及ぼす。

 3.公共交通機関を利用するとき、割り込みを争い、ショッピングや見学時に割り込みをし、列に並ぶとき黄色の線(ボーダーライン)を越えてしまう。

 4.車、船、飛行機、レストラン、ホテル、観光スポットなど公共の場所において、大声で電話をかけ、大声で友人同士間で叫び、酒席で拳を打つようなことをし、一所にたむろする。

 5.教会やお寺などの宗教関連施設において、笑い戯れ、ふざけ合い、現地の文化風俗を尊敬しない。

 6.多くの人がいる公開の場所では、公然と靴下を抜ぎ、上半身裸体となり、ズボンを膝まで巻上げ、座るときには足を組み、満腹の後は堂々と歯をほじくる。寝室以外の場所でも平気で寝巻き姿や乱れた服装のままで出回る。

 7.話をするときは下品な言葉を遣い、行いも下品で横行跋扈、トラブルがあったときは大暴れして、ひどい言葉で相手を中傷し、基本的社交的素養が欠如している。

 8.値段交渉をしない店舗でも無理矢理に値段交渉をし、強引に外国人と写真を撮らせる。

 9.風俗・賭博場所へ出入りする。

 10.消費もしないのに、長時間に営業用場所を取る。バイキング方式の食事では、浪費するほど料理を取ってしまう。ホテルから出るとき非無料提供品を持ち帰る。サービスを受けた後チップを払わずに、うまい汁を吸う。

 国内でよく見られるマナーの悪い行為も上記の10条と大同小異である。さらにそれより多くなっている。たとえば、見学・観光用文化財やサービス設備の上で落書きをしたり、立ち入り禁止の芝生地へ乱入したり、観賞用植物や花を採ったり、勝手に餌を与えたり、ものを投げたり、動物に危険行為をしたりするなどなど。旅行ができる中国人は、一般的に言えば、比較的裕福の人で、社会的地位や教養のある人であると考えられるが、これらの人でさえ上記のようなことをやってしまうぐらいだから、中国の社会に生活しているごく普通の人だったら、このような行為から逃れないだろう。

 世界のその他の国の人も皆同様なのか。そうではない。フランスのパリにあるノートルダム大聖堂内で書かれた「請保持安静」(どうぞ静かに)は中国人に見せるためである。ノートルダム大聖堂へ行ったことのある中国人は皆この看板を見えるはずだ。パリでは、公共の場所では中国語が書かれるところはそれほど多くないだが、ほかの国の人は、フランスの観光客も含み、この種の「待遇」はないのである。タイ皇宮内のお手洗いにはっきりと書いた中国語は「請便後沖水」(大便後流してください)である。アメリカ真珠湾の観光地のゴミ箱には「垃圾桶在此」(ゴミ箱はここに)と書いてある。これらただ簡体字で書かれている中国語看板は大陸の中国人がよく行かれる観光地であるフランス、ドイツ、日本、タイ、シンガポールなどの国にも頻繁に現れている。

 昔の中国人も同様だったのか。中国が「礼儀の国」と言われてきたのは既に何千年の歴史がある。中国の「礼・音・射・御・書・数」(礼節、音楽、弓、馬、書道、算数)と言った伝統的な六つの技能の内、「礼」が一番にあると言うことは、中国人が礼儀を重視している伝統を十分に説明できるだろう。「論語」には次の一節がある。孔子は「不学礼、無以立」と息子の孔鯉に訓示した。もし「礼」を習わなければ、出世することができないという意味だ。また、誰もがよく知っている「三字経」には、人は子供の時から、異なった場所における各種の礼儀作法を習熟すべきで、礼節と儀式を習うべきだと指摘されている。昔から伝わる「訓示」、「家訓」、「校規」の中にも同じく、日常の衣食住、行い、人や物事に接する態度などにおいての儀礼、規範が記されている。人は人との付き合いの中で、どのように相手を呼び、どのように立ち振る舞うか、どのようにもてなすかなど、すべてにおいて礼儀の作法がある。例えば食事をする時は、食事の礼儀と呼ばれるものがあり、礼儀正しく振舞わなければならない。礼儀のある行為は、教養の表れであり、礼儀のない行為は上品とはいえない。当時の中国の社会の主流は、文明、修養、礼儀作法を重んじ、社会に認められようと思えば、自らを修め、修養規範を高めていかなければならなかった。

唐、宋以前の中国は、中華文化は優雅の代名詞である。中国は礼儀を伝播する国である。歴史の記載によれば、中国商人は東南アジアへ行き、礼儀の国から来られた上等な人と看做されて、寝食もただにしてくれるほどだった。日本と朝鮮もずっと唐の文化の影響を受けていた。現在の韓国と日本は依然として当時の中国から伝承してきた礼儀を継承し続けており、人々は日常において敬意を表す表現や行いを重んじている。

 中共の党文化の中には進化論による弱肉強食の考えをもっており、互いに排斥争いを鼓吹し、人間個人に対する尊敬の部分を強調しない。粗末を鼓吹し、個人の行いの中で、他人への配慮や思いやりを考慮せず、自分勝手で思うままに物事を行っていく。

 現下の大陸の中国人の「性」に対する認識は、さらに「時と共に進化し」、「性」が「家庭」「婚姻」から切り離され、「性」を一種の社会的娯楽行為とみなし、多くの人がそれを一つの進歩であると認識するようになった。この種の低下した行為は社会の倫理の混乱を招き、何千年に及ぶ中国人の家庭観念を打ち破った。外国人も「性」を大変開放的ではないかと思う人がいる。しかし、西側社会においては、宗教と道徳、法律の拘束があり、事態はそれほど出鱈目にならない。これと対照的に、現在西側の人は大陸へ行ったら、大陸の「性」の開放の程度を、「青は藍より出でて藍よりも青し」と思うほどだ。

 心理学では、ある有名な現象―「集団心理」現象を捉えている。言わば、個人の考えや意思決定は常に集団による考えや意思決定に偏る傾向があり、無意識的に自己の認識や行動を大多数の人と同調し、自分が孤立的に存在しているではなく、一つの集団の中に存在していることを証明しようとする。同様に、下品な党文化が主導する社会においては、衛生マナーの低い、教養程度の低い人を模範にして、人々は皆それを真似してしまい、そうでなければ、自分がおかしいと思い込んでいる。それが習慣になってしまうと、無意識的に自らの行動が党文化によって改造され下品になってしまうのである。

 中共は進化論の自然選択や適者生存の思惟方式に基づいている。新しい物事は選択された結果として残っており、歴史的発展法則に適合しているのであり、新らしいものは古いものよりよく、古人は皆劣っていると思うわけだ。そのため、人々は中共の意識形態によれば、正しい政治は党文化を基準としており、訳も聞かずに伝統思想や伝統文化、伝統の風習や伝統的習慣文明に対して破壊を行い、礼儀教養は封建主義として批判され、清潔な文明は資本主義として唾棄され、何千年も引き続かれてきた礼儀の国の文明はこのようにして破壊されてしまったのである。

 (続く)

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