【党文化の解体】第3章(6)

家族全員が失業して命を絶った人のことを、「これは、法輪功修煉者が円満成就を求めて自殺したのだ」と虚偽の宣伝報道に悪用した。(挿絵=大紀元)

【大紀元日本1月2日】

1.宣伝機関総動員で党文化を押し広める
3)国民の思想を統制する常套手段
(1)全面的な宣伝手段で人々を真実から断絶させる

 アメリカの人気映画『トゥルーマンショー』の主人公トゥルーマンは、生まれたときからずっと、テレビ番組を制作するためにセッティングされた生活環境で暮らしてきた。家族や友人を含めたこれまでの人生は全部フィクションである。赤ちゃんのときからこの生活を続けてきたので、彼はまったく生活環境の真実性に疑問を感じなかった。

 政治学用語の中で、社会に対する中共のような全面統制方式は「全権統治」と呼ばれている。この種の「全権統治」が存続できる前提条件としては、政権に有利な偽りの情報環境が必要である。中共はこれを熟知し、長年にわたって社会の隅々に浸透する偽りの情報環境を作り上げた。この環境の中で、人々は真実の世界と完全に隔離され、真偽や善悪の判断基準を失った。中共統治下の中国人はトゥルーマンと同じく、偽りの世界で生きていると言っても過言ではない。

 中共はある政治目的のために、短期間で偽りの情報環境をすばやく作り上げることもある。1999年7月20点xun_ネ降、中共は宣伝機関を総動員して、法輪功に対する誹謗中傷を繰り広げた。わずか半年で、国内外の新聞雑誌で掲載された法輪功批判の記事は30万編にも及んだ。このほかに、テレビ、ラジオ、舞台、学校、各種の会議、集会、壁新聞などにも同様な批判が充満しており、この環境下で中共の洗脳から免れるのは非常に困難なことである。

家族全員が失業して命を絶った人のことを、「これは、法輪功修煉者が円満成就を求めて自殺したのだ」と虚偽の宣伝報道に悪用した。(挿絵=大紀元)

(続く)

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