【党文化の解体】第3章(12)

【大紀元日本4月20日】

1.宣伝機関総動員で党文化を押し広める
 4)進化する宣伝手段(下)

 嘘の宣伝を輸出した後、再び逆輸入する。毛沢東はかつてこう言った。「『参考消息』(中共幹部に国際情報を提供する限定発行の新聞紙)を出すのはワクチンを打つのと同じだ。幹部と群衆の政治的な免疫力を増強するためだ」。 現在、中共は多くの海外の出版物に掲載された自分に有利な断片を見つけて吹聴するだけでは、もう満足しない。中共は一方では嘘をついて他国の民衆に害毒を与え、一方では海外のメディア(中国語と外国語の媒体)と作家を買収し、自らの代わりに粉飾を吹聴させている。

 中共の首魁である江沢民は、法輪功を迫害したために、世界20余りの国の法廷で告訴された。その四面楚歌の状況を挽回するため、中国国内で手広く商売をしていた中国語が全く分からないシティバンクのクーン頭取(Kuhn.R.L)と結託して、『中国を変化させた巨人・江沢民』というタイトルの伝記を出版した。

 法輪功の問題について、一部の国のメディアと通信社が中共の誘惑に乗って、新華社の嘘をそのまま繰り返した。中共はその嘘をまた中国に持ち帰って中国民衆を欺瞞するために利用した。

攻撃と買収を巧妙に使う

 89年以降、中共は意図的に知識人、公務員、軍隊を買収するようになった。給料を引き上げる以外に、これらの人々にある種の特権や給料以外の副収入を黙認するばかりか、さらに一定の情報取得権や言論の自由を与え、それによって彼らの理解と忠誠を得るようにした。この限られた言論自由の利用できる範囲は厳格に規定され(例えば学者たちの小さな集まり)、それらは決して大衆媒体には入っていけなかった。

 これらの人々は、中共がマスコミへの統制を緩めているかのような錯覚を持ち、中共のために喜んで弁護し、中共もまた彼らの弁護する言論を大衆媒体に載せて、一般市民を騙すために利用している。

 中共の宣伝策略には、次のようなものが含まれている。常識はずれの大げさな嘘を作り上げる。一般の人々は常識で物事を判断しているので、常識で判別できない嘘を逆に真実として信じざるを得なくする。大げさな嘘をつくほど、その細部をより細かく作り上げる。なぜなら細かい描写があればあるほど、人々は信じやすく、疑いを持たなくなるからだ。時に真相を知らない外国人をスクリーンに登場させ、彼らの口を利用して中共の喜ぶ言葉を話させている。嘘の宣伝をより効果的に広めるために、海外のメディアの報道技術と形式を真似て行い、例えば現場中継、ホットライン、深層報道、「民意」調査などなど、あらゆる形を活用している。

 中共は、世界最大の宣伝機関を持っている。これらの機関に勤務する人々は、たとえ良知がまだなくなっていなくても、国のため、民のために何か良いことをしようとすれば、中共の厳密な統制下で自由に動くことができない。ただ中共中央の「方針政策」に従って、各自の能力を尽くし、各種の嘘を生産することしかできない。中共はこの膨大な嘘をつく機関を操って、数十年来ずっと中国民衆に無神論、唯物論、闘争哲学及びさまざまな歪曲された邪説を注ぎ込んできた。これらの邪説は、「血液中に溶解し、行動上で実現される」ようになって、各個人が無意識にこれらの邪説に従って問題を考えるようになると、党文化の宣伝効果が結実する時期到来となってしまう。

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