【脱党支援センター2020年11月4日】

博大書店から出版された中国語版、高智晟著『神與我們並肩作戰』(神とともに戦う)の表紙
「いつかは腹いっぱい、飯を食いたい」。これこそ、父が果たせなかった悲願であった。
1975年、我が家は父を失うとともに、換金できる物は全て失ってしまった。元々びた一文もないほど貧しかった家に残されたのは、多額の借金である。それはまさに、母の全てに襲いかかった巨大な災難のようであった。
父の死後、38歳の母はすさまじい悲しみを背に、手探りで我々7人兄弟を育てた。それは母の一生で、最も困難な時だったといってよい。私たち兄弟の記憶では、空が白んで自分たちが起きると、母の寝床はいつも空だった。母はきっと、「自分が朝から晩まで目いっぱい働かなければ、この一家は生きて行けない」と確信していたはずだ。夜、自分の指先が見えないくらい真っ暗になると、母はようやく帰ってきた。最も印象的だったのは、毎晩仕事から戻ると、決まって我が家の玄関口で一休みする母の姿だ。このとき、母は一言も発しない。一日働いて疲れきったためだと、みな知っていた。母は腰を下ろし、しばらくしてからおもむろに立ち上がり、疲労困憊(こんぱい)した体を引きずるようにしてご飯を作り始めるのだった。
父が逝った直後の半年、母の心は極度にもろかった。私の印象では、父の死後丸1年経ってから、母はたくましくなって行ったようだ。しかし、初めの半年間は、いつでもどこでも母の嗚咽や慟哭が聞かれた。心引き裂くようなその叫び声は、食事の準備や食事中、あるいは仕事中など、いつでも起こるのだった。しかも、母の悲鳴につられ、いつも家族全員がたちまち泣き出すのだ。すると、近所のおじさんおばさんがなだめに来てくれる。当時私はまだ小さかったが、悲しみに打ちひしがれる母をしばしば目にするのは、どうしようもなくつらかった。
(続く)
転載大紀元 エポックタイムズ・ジャパン
アメリカ (140) ウクライナ (233) コロナウィルス (158) スパイ活動 (166) トランプ (338) バイデン (344) バイデン政権 (161) ポンペオ (173) ロシア (340) ワクチン (318) 上海 (209) 中共 (2948) 中共ウイルス (570) 中共当局 (332) 中共軍 (188) 中国 (2071) 中国企業 (150) 中国共産党 (1319) 中国崩壊 (149) 中国当局 (147) 中国経済 (285) 中国製 (155) 人権侵害 (333) 伝統文化 (236) 北京 (239) 北京五輪 (180) 南シナ海 (151) 台湾 (841) 台湾海峡 (148) 封鎖 (154) 抗議デモ (147) 新型コロナウイルス (196) 新疆ウイグル人 (208) 日本 (540) 法輪功 (349) 法輪功学習者 (200) 洪水 (202) 災害 (196) 疫病 (174) 米国 (951) 習近平 (932) 臓器狩り (257) 軍事 (220) 迫害 (217) 香港 (482)