アメリカ国務省が孔子学院を外国史団と見なすと発表

【脱党支援センター2020年8月18日佐藤櫻訳乃木晃編集】

トランプ政府は中共政府出資の孔子学院について順を追って審査が厳しくなっていた。

写真 大紀元

ブルームバーグが得た内部情報によれば、アメリカの孔子学院を「外国使团」(foreign embassies)として登録しなければならないと言う事である。

孔子学院が、もし「外国史団」に指定される事になると、事実上「外国政府の管轄下にあるか、或いはコントロールされる」組織は、必ず幾つかの特定管理条例を遵守しなければならない。これらの条例は駐アメリカの外国大使館と領事館にも適用される。

外国史団法によると、アメリカ国務省は孔子学院を外国史団に指定した場合、孔子学院は国務省に従業員名簿を提供する必要がある。それには名前、年齢、住所などが含まれる。更に人事異動もその報告と名簿を更新する必要があり、アメリカで不動産の購入賃貸のいづれも必ず国務省の承認が必要とする。

国務省はブルームバーグのコメントに直ぐに回答をしなかった。今年前半、国務省は幾つかの中共メディアに同様の政策を取っていた。長い間アメリカ議会と高等教育監督機関は、長きに渡り孔子学院は北京から共産党の宣伝と、中共政府に有利な中国歴史をアメリカに伝播するパイプ的役割だったと気づいている。

アメリカ参議院国土安全と政府事務委員会の去年発表されたレポートによれば、中共政府は孔子学院に2億ドルを費やした。孔子学院の存在は中共の長期戦略の一部だと指摘した。参議院と連邦調査局は、中国人教師は中共政府と契約を結んでおり、中国(中共)の国家利益を損なわないことを約束させられた。これらの制限は、中共の政治言論や審査などの浸透のためであり、政治的に敏感な話題を阻止する事が目的であると見ている。

フロリダ州共和党のベテラン議員マルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏が何度も孔子学院を閉鎖するよう促した。更に「孔子学院は中国(中共)政府が開いたものだが、表向きは漢語と文化交流としている。しかしその実は政治的影響力を拡大する計画である」と言った。またあるコメンテーターの見解では、孔子学院は中共がアメリカの大学に浸透する為の道具であるが、この孔子学院の構造を逆利用し教材と学術活動の審査をすることができると言った。

最近、教育提唱組織全国学者協会(National Association of Scholars)は6月30日までの調査によると、アメリカ全土には75個カ所の孔子学院が存在し、中にはスタンフォード大学とジョージア州のサバンナ州立大学内にも在る。しかしこれ等45個カ所は閉鎖されるか又は閉鎖する予定であることも明らかにした。

全国学者協会も孔子学院に対し、資金源の不透明さそして中共政府が敏感な話題に対して禁止することを批判した。今年5月、アメリカ民主共和両党の下属する学生団体のリーダーたちが連名した書簡を公開した。その所管によると「全ての孔子学院を閉鎖させるよう要求し、アメリカの大学への中国共産党意識形態を浸透する事に対して抵抗する」と呼びかけた。

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