某公安副局長の 改心

【脱党支援センター2020年8月9日】

某公安副局長の改心
某公安副局長の改心

建明(仮の名前)は50代で、某公安局の副局長です。彼の主な仕事はいわゆる「安定維持」を担当しています。中国共産党(以下、中共)が法輪功の迫害を始めて以来、彼は不本意ながら中共を助けて劣悪な行ないをしてきました。

 最初の頃は、建明は法輪功を理解しておらず、上層部からの指示に従い、法輪功への迫害を率先して行なっていました。地域の法輪功学習者(以下、学習者)は彼に度々迫害の実態を伝えていましたが、彼は聞く耳を持ちませんでした。そこで、学習者は彼の卑劣な行為を明慧ネットに公開しました。海外の学習者は彼に電話をかけて劣悪な行ないを止め善を行なうように勧めたことで、一定の効果がありました。

 ある日、建明はいとこの子どもの結婚式に出席しました。結婚式場で彼はいとこが住む村の女性の学習者に会いました。この学習者は心から、学習者は世界で最も善い人なので、法輪功への迫害の関与を考え直すように勧めました。そして、法輪功は佛法の修煉であり、佛を修める人を迫害することは彼にとって決して良くないということを伝え、中共組織からの脱退を勧めました。建明は、「私は仕事をしなければならないので、脱党することはできない」と話しました。

 卑劣な中共からの脱退はしなかったのですが、建明は迫害の実態を聞き入れたのです。長年、彼は学習者と関わってきたので、学習者が善良であることを知っていました。ある日、建明は警官を引き連れて地域の女性学習者を強制連行しようとしました。しかし、その学習者は不在で、その学習者の10歳の娘さんが母親に知らせに行ったのが分かったのですが、彼は引き止めませんでした。そのおかけでこの学習者は迫害を受けずに済みました。後になっても、建明は不本意ながらも迫害に関与し続けましたが、しかし以前のように積極的ではなくなりました。

 2018年、建明は地元の裁判所で、ある学習者の開廷審議を傍聴しました。学習者の無罪を主張する弁護士の理路整然とした弁護を聞いた後、彼は悪夢から覚めたように、中国の法律にもとづけば、法輪功は法律違反をしておらず無罪なのだということ、自分こそ何年間も法律に違反して法輪功を迫害してきたと分かりました。この出来事は彼にとってとても大きな衝撃でした。しかし彼の心の中では、「共産党は一党独裁なので、私が法律に違反したからと言って、何ができるものか? あなたが罪を犯していないからと言って、どうなるものか? 裁判所はいつでも有罪の判決を下しているではないか?!」という気持ちを抱いていました。

 そして、ちょうどこの頃、建明の身体に異変が起こりました。病院で検査した結果、癌が見つかり、致命的ではないがそれは彼にとってショックな出来事でした。

 ここ数年来、建明の部下、公安局の同僚、派出所の所長、一般職の警察官などが様々な形で死んでいました。彼は「なぜ死んだ人間が若者ばかりなのか?」と不安げに言いました。

 恐怖は徐々に建明の身と心を支配し始めました。彼は学習者が話したことを思い出しました。「人が治めなければ、天が治める!」

 建明は病気になった事を人に言えず、悪の報いと言われるのを恐れ、無理して仕事に行っていました。この時、彼の友人の妻(学習者)は、再び彼に脱党するように勧め、ついに彼は同意しました。

 ある日、公安局の警察官は法輪功迫害の横断幕を掲げていた年配学習者を強制連行し、留置所に送ろうとしました。建明はたまたまこの話を耳にして行ってみると、その学習者は、いとこの村に住む結婚式で彼に脱党を勧めてくれた女性だったのです。彼は沈痛な面持ちで、公安局の隊長に、「書類だけで済ませればよい」と指示を出しました。その隊長は彼の思いを理解し、「局長、これは学習者を迫害しなくていいということですね!」と聞き返しました。

 ここ数年来、公安局の警官らも多かれ少なかれ迫害の実態を理解し始め、卑劣な行ないをするのは止めようとしていますが、上層部からの圧力により仕方なく行なっています。今回は局長から直接、言葉があったので、警官はその女性学習者を拘置所に連れて行き、書面上の手続きを済ませて、学習者の息子に連絡して迎えに来てもらいました。この学習者は自分の使命を忘れずに公安局の隊長に迫害の実態を伝え、劣悪な中共から脱退させたのです。

 2019年の秋、建明の出張中に部下から電話がかかり、「上層部から学習者に嫌がらせをするようにという命令がありました」と伝え、「もし、学習者が我々に協力せず、サインしない場合は、逮捕していいですか?」と確認しました。彼は「何で、君達はまだこのことに夢中になっているのだ? そんなに頑張らなくてもいい」と答えました。彼の部下はその意味が直ぐに分かり、学習者の家に行き、ドアをノックせずに家の周りを一周して戻りました。

 現在の建明は会議以外、職場にあまり行かなくなりました。特に中共ウイルス(武漢肺炎)の蔓延以来、彼は、学習者が話した事はすべて真実だと確信するようになりました。

 今でも法輪功の迫害に関与している人たちは、急いで真実を理解し、残されたわずかなチャンスをつかんで過去の過ちを償い、自分と家族のために生きる道を残して欲しいと願っています!

転載 明慧ネット

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