郝海東は香港の抗議活動に接し「ここは私の心の聖地である」と語った!

【脱党支援センター麻倉静香訳乃木晃編集 2020年6月26日】

 共産党排除を公言したことで注目を集めている元中国サッカー選手の郝海東氏とその妻は、香港メディアのインタビューで、昨年香港で行われた反共運動を身近に強く感じたと話し、郝海東氏は「香港は中国のエルサレムであり、私の心の聖地であり、自由と民主主義を追求する香港の人々は素晴らしい!」と語った。

 郝海東氏、香港の抗議運動を称賛

 中国のスポーツ界の有名人郝海東夫妻が、突然中国共産党の全体主義体制に反対する発言をしたことに、中国当局や世界は衝撃を受けている。先週末にスペインの自宅で行われたアップルデイリーのビデオインタビューで、郝海東氏と妻で元中国バドミントン界のスター葉釗穎氏がインタビューを受け、香港と中国共産党に対する彼らの見解を語った。

 昨年10月、郝海東氏夫妻は香港旅行に行き、香港で行われた香港人の香港反共運動、香港政府と中国共産党に対する民主主義と自由のための香港人の闘争、数万人の香港人が整然とデモ行進する姿を目の当たりにした。彼らは要求を表明しようとしていただけなのに、6月4日の事件のように香港政府や中国共産党から容赦なく攻撃された」。と郝海東氏は語った。

 郝氏は31年前の6月4日の事件発生時には北京にいた。だが自らは参加しなかった。「私が言えるのは、学生を支持するということだけだった」。彼は、香港での反体制運動は、中国共産党が香港人の自由と民主主義を侵略し、独裁的価値観を香港人に押し付けようとしていると考えていた。「香港の若者が自分の体を張って戦いに挑むことを全面的に支持する」。とも語った。

郝海東氏は「香港の人々が運動の中で理知と文明を体現し、民主主義と自由を追求する姿は素晴らしい」、「街を破壊し強奪するのではなく、ただ整然と並んでいただけで、周囲には沢山のブランドショップがあったが、それ等に放火し商品を強奪することはなかった。」

 また、中国共産党の香港人弾圧は、6月4日の事件と似ている。彼は香港人が「自分たちの尊厳、民主主義、法制度のため」しっかりと立ち上がることを期待していると述べた。「香港は中国の聖地エルサレムである」。

 中国サッカーは中国社会の縮図である。

 中国スポーツ界で「郝大砲」呼ばれる郝海東氏はインタビュー中に積極的に話をした。葉釗穎氏はカメラの前で終始笑顔を見せていた。今年6月4日、郝夫妻はインターネット上で中国共産党との決別を決意し「中国共産党排除宣言」を発表し中国共産党打倒のスローガンを唱えて世界に衝撃を与えた。

 なぜスポーツ界の一員である彼らが共産党への抵抗の最前線に進むのか?

 郝海東氏は「中国サッカーは中国社会の縮図だ。」と語り 彼のサッカー人生を通して、中国共産主義体制に対する認識を強く彼の心に刻み込んでいた。それは人間性を欠いたシステムであり、人間に対する残酷さである。侵略した者はそれに飲み込まれるか、その共犯者になるかのどちらかになる。

 「この体制下では、勝てば何も問題ないが、負ければ終わりのない会議、レビュー、髪の長さの見直しだ。それは夜遅くまで続く。テレサ・テンの曲は罪とされているので、聴くことすらできない。」

 彼は中国での選手の振舞いは、中国の役人が、より自分の高い地位に上がるための道具にしか過ぎないと言う。「金メダルを取れば何でもできるが、取れなかったらクソだ。終れば次の新人が出て来る、この繰り返しだ。」 「金メダルさえ取れれば、ボールを逃がしてもいいし、ルールを曲げてもいいし、審判に賄賂を贈ってもいいし、ズルをしてもいい。」

 また、郝海東氏は、中国スポーツの悲劇を挙げ「かつてアジアの記録を破った無類の重量挙げのアジアチャンピオンは、20回以上の大会で優勝し「アジア最強」と呼ばれたが、引退後、妻と未成年の子供を残して33歳で亡くなった。中国のスポーツ界にはそのような例が多すぎる。」

 彼ら夫妻は恵まれた生活を送っていたとはいえ、しかし、貧乏な同僚が多いことを考えると、今でも同じように感じます。「中国サッカーは中国社会の縮図」と言う郝海東氏は、「だからこそ私は立ち上がって共産党の偽善と偽りを暴かなければならない。」

 中国共産党は郝海東夫妻に神経質になっている。

 インタビューの中で、郝海東氏は息子が解雇された件について言及した。

 宣言の3日目に息子(郝潤澤)から電話があり、セルビアのクラブをクビになったと言われた」と話した。息子に「あなたが父の事情の影響を受けたことを申し訳なく思っている。」と伝えた。郝潤澤氏 は「父の言っていることは真実です。心配しなくていいです。私は私の父を支持します!」と言った。

 また郝海東氏は、中国にいる友人や親戚にも嫌がらせをしたり、中国国内の財産を没収されたりする可能性があるとし、彼らを巻き込むのは共産党の悪しき性質であるからだと述べている。しかし彼は、そうすることで、共産党の醜い行為を再び世界に晒すことになると考えている。

 また、中国共産党が倒れず、悪の政権が続いている限り、夫婦は中国には帰る意志はないと言う。

 「中国共産党は私たちが決裂することを気にしていないようですが、実際は神経質になっているようで、百度からのメッセージも含めて本土のサイトのメッセージの全てを削除してしまいました…。今となっては 見つけることもできません。」

元文 新唐人の中国語記事

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