中共に圧力に屈せず チェコ 上院議長台湾訪問を発表

【脱党支援センター 2020年6月16日】

中共当局からの脅迫と批判にもかかわらず、チェコのミロシュ・ビストルジル上院議長は9日、記者会見を開き、8月30日から台湾を訪問すると発表しました。同時に、チェコ 当局は中共に依存しすぎていると批判しました。

ミロシュ・ビストルジル(Milos Vystrcil)上院議長(2020.06.09)
「結論を言うと、私は台湾を訪問する」

中共当局からの圧力にもかからわず、ミロシュ・ビストルジル上院議長は、8月30日から9月5日までの日程で台湾を訪問すると発表しました。台湾訪問は、自由と民主主義のために戦ったチェコの伝統に呼応するものだと考えています。

ミロシュ・ビストルジル(Milos Vystrcil)上院議長(2020.06.09)
「台湾訪問には二つの理由がある。経済の発展、科学の発展および教育と文化、民主主義国家はどのように対処すべきかこれらの角度からみて、これは正しい選択だと私は固く信じている」

ビストルジル上院議長は、中共が故ヤロスラフ・クベラ(Jaroslav Kubera)元上院議長に送った脅迫書簡について言及し、中共の抑圧によって、台湾訪問の決心をさらに固めたと述べ、クベラ夫人の同行を望んでいると述べました。

記者会見のあと、市民から中華民国国旗とチェコの国旗が描かれたケーキが送られ、さらにチェコの初代大統領のヴァーツラフ・ハヴェル氏の名言「自由は命同様に大切だ」が添えられました。

ビストルジル上院議長の台湾訪問に対し、台湾の蔡英文総統も歓迎の意を表しました。

中華民国 蔡英文総統
「台湾の人々と台湾政府を代表して、我々は心から歓迎の意を表明する。議長の来訪によって、両国間の交流がさらに深まり、両国間の協力がさらにうまくいくことを期待したい」

駐チェコ中共大使館は、上院議長の台湾訪問は台湾の独立を図る分裂勢力と分裂活動への公然の支持であり、中国の国家主権に対する侵害であるなどと非難しました。

また、バビシュ首相の報道官はツイートで、チェコのゼマン大統領と外相も上院議長の台湾訪問を支持しないと明かしました。

一方、チェコ 科学アカデミー元総裁で上院教育委員会議長を務めるイジー・ドラホシュ(Jiří Drahoš)氏は同日、10月末に台湾を訪問すると発表しました。

上院教育委員会議長 イジー・ドラホシュ氏(2020.06.09)
「私は10月末に正式に台湾を訪問する。サイバーセキュリティや流行病学の領域において、台湾は素晴らしい成果を上げている。その経験の交流は、我々にとって大きな価値がある」
台湾は4月はじめにチェコに人工呼吸器やマスクを寄贈しました。その際、ビストルジル上院議長所属の「市民民主党(ODS)」などの政党は「台湾に感謝する」決議案を提出しましたが、バビシュ首相所属のポピュリズム(大衆迎合主義)政党のANOと親北京派のチェコ 社会民主党(CSSD)、ボヘミア・モラビア共産党(KSCM)などに阻止されました。

このことはチェコ市民の不満を引き起こし、市民たちは署名サイトで、台湾に感謝する署名運動をはじめました。その文章では「我々チェコ市民は、コロナ危機の期間中に我々を援助してくれたことに心から感謝を表したい。チェコ政府はあなたたちの好意への感謝の表明を拒み、中国政府に敬意を示しているが、我々は彼らの行為を恥ずかしく思う」と述べています。

転載新唐人

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