90年代を振り返る―珠玉の時

 【脱党支援センター斉藤彰訳 猪瀬晴久編集 2020年4月8日】 

はじめに
1992年5月―法輪功が世に公開された。ここでは90年代の出来事(中国内)を中心に振り返ってみたいと思う。
北京での一幕
1992年12月、法輪功の創始者である李洪志氏はその弟子を連れ、「東洋健康博覧会」に参加した。大会の趣旨に賛同、希望者に気功による病気治療をおこなった。
腹部が妊婦のように腫れあがり、「医師から手の施しようがない」と告げられたという中年女性がブースを訪れきた。
彼女の腹部に向かって手を差し出すと、空気が抜けていくようにしぼんでいき、衣服の上からも健常者のそれと変わらなくなった。
様子を見守っていた人々は、あまりのことに何が起きたか分からなかったが、次の瞬間大きな拍手が沸いた。他のブースにいた人々が集まってきては、何が起こったのかを尋ねていた。


この中年女性の夫婦は、組織委員会宛の書状に感動をしたためた。
総責任者であった李如松氏は、「本会で最初に受け取った感謝の意を表す手紙は法輪功であり、最も多く受け取ったのも法輪功であった」と述べた。


顧問代表の姜学貴教授も、「李洪志氏による奇跡ともいえる数々の事象は驚嘆せざるをえない。顧問代表として心から法輪功を推奨する」と称賛した。
この噂は瞬く間に街中に広がり、法輪功の名を北京に知らしめることになった。
博覧会における最高の賞『エッジサイエンス進歩賞』と『特別金賞』を李洪志氏が受賞、また『最も大衆に歓迎された気功師』の称号も与えられた。


公安部からの謝辞

 1993年8月、全国を対象とした優秀者を表彰する会(中国共産党中央宣伝部・公安部による共同開催)に、招へいされた李洪志氏は、参加者に気功治療を施した。
以下その効果事例を挙げる。
*ナイフよる外傷や銃創などの後遺症:痛みやしびれなど緩和
*頭部外傷による後遺症:頭痛やめまいなど消失
*身体の腫瘍:除去
*胆石:翌日以降消滅
*胃腸病、心臓病、関節炎など:病状の軽減

  8月31日、中華人民共和国公安部から中国気功科学研究会宛に送られた手紙の抜粋:「8月24日、王芳会長(元公安部長)の病気治療のため、李洪志氏は公安部に招待された。8月30日には、弟子を率いて約100人もの治療を行った。その効果は顕著であり称賛に値する。中国気功協会および中国気功科学研究協会、李洪志氏に心から感謝の意を表したい」

国家体育総局長による視察


1998年5月、国家体育総局長が長春を訪れ、集団煉功(気功動作)の様子を視察した。
当日の晩、第一テレビ『イブニングニュース』および第5テレビで、約10分間、その模様が放映された。

 1998年9月、国家体育総局が法輪功学習者12553人を対象に疾病調査を行った結果、「治癒率:77.5%」「改善率:20.4%」であり、97.9%もの治療効果率があることを確認した。この対象者の中には少なからず、末期的な症状であった学習者も含まれている。

 仮に国民すべてを対象に単純換算をしたならば、1人当たり年間1,700元以上の医療費が節減され、年間約2,100万元もの医療費が削減されることになる。
社会の反応

 著名な歌手である関貴敏氏は次のように語った。
「1983年、初期の肝硬変と診断された。投薬や入院など一通りの治療を受けたものの、一向に改善はみられなかった。その後、気功に取り組んでみた。かなりの練習をしてみたが、何ら体感するものはなかった。何かないのか――と探し続けていた。そして、法輪功に出会った。『心身の健康』という言葉は美しい響きがあるが、それは言葉だけのものだと思っていた。今、私は心と体の健康と呼ばれるものを本当に理解している」

 第二軍医大学の学長、北京301病院の院長などを歴任した李其華氏の妻は、長い間病で苦しんでいたが、法輪功を学んだところ健康を取り戻した。これに驚いた李其華氏も、1993年から学びはじめ、以来、心身とも健やかな状態を維持している。

 李其華氏は、「法輪功にめぐりあったことを大変幸運であると思っている。それはあまりにも貴重である。私たち同世代のみならず、各世代も含め、その硬直した思想や固有の概念を脇に置いて、謙虚に『転法輪』を学び、そして自分自身を見つめてみる――という願いを持っている」と自身の体験を語った。

 メディアによる報道
◎1998年7月10日、中国経済タイムズは「私は立ち上がった」という表題で、河北省の16年間寝たきりであった謝秀芬氏が、法輪功を学んだ後、歩行能力を取り戻したことを報じた。

  ◎中国青年日報:人生の祭り

  ◎羊城イブニングニュース:老いも若きも法輪功を学ぶ
法輪功学習者の美徳を報じたメディア

  1997年3月17日、大連日報は「ある老人の沈黙の献身」と題し、全長約1,100メートルにおよぶ道を一年がかりで作った村民を取り上げた。

 目的などを問われたこの高齢の男性は、「私は法輪功を学んでいる。皆のためになることをしただけだ」と答えた。

 1998年2月16日、北京日報で一人の北京在住人を賞賛する読者の手紙が伝えられた。この住人は、科学研究所建設のために蘭州化学研究所に8万元を、中国石油探査開発科学院の廊坊支店に10万元を匿名で寄付したが、法輪功を学び、人生の意味、人間性の追求、心の修養など、新たな境地を得たためだという。

 北京人民ラジオ局では特番を設け、この件について一時間以上にわたり放送した。

  1998年2月21日、中国大連晩報は、大連海軍艦艇アカデミーの研修生である袁紅君が、2月14日午後、大連の自由川氷から落下、3メートル下の氷の洞窟にいた子供を救出したと報じた。 袁紅君は2年間法輪功を学んでいた。
1998年下半期には、前全人代委員長の喬石氏を中心とする退職幹部らは、法輪功に関する数ヶ月の詳細な調査の後、次のように結論付けた「法輪功は国民に利益があり、一害もない」。

 1999年7月以前、都市や農村を問わず、公園、通りの端などでも、煉功する風景が見られ、学習者数はのべ1億人を超えていた。

科学的分析

 北米の研究者は、法輪功学習者の『好中球』が、従来の常識を超えたものあることを発見した。

 (1) 一般人の20~30%の好中球を有し、耐性および免疫能力が非常に高い。また、骨髄が好中球を作る負荷を大幅に軽減している。

 (2)両刃の剣のような人間の免疫系は、病原体を抑制することができるが、過度な状態となった場合は炎症反応を引き起こし、自分自身に危害を及ぼす。学習者の好中球はより長く存続し、消炎機能も高いため、身体を保護する働きが強い。また、炎症因子がある場合、急速に減少に向かい、炎症の発生を低減させる。

 さらに、煉功場が心筋細胞の収縮力を35~111%増強させる効果を有しており、法輪功のエネルギー場が心筋細胞を著しく活性させることに着目した。

 むすび

  90年代に起こった気功ブーム――数千もの気功があったという、その実効性で法輪功は突出した存在となった。そして、恩恵を授かった人々によって自発的に広がっていき今日に至っている。100以上の国と地域に伝わり、関連する書籍は30以上の言語に翻訳されている。

  ※法輪功:詳細は『法輪大法ホームページ』『明慧ネット』を参照されてください。……

関連記事

コメントを追加