
中共ウイルス(新型コロナウイルス、新型肺炎)が世界で感染を拡大している今、米3大メディアのNBC、ABC、CBSの夕方ニュース放送は、中国への批判を避けていたことが、最近の研究で分かった。
米メディア監視団体「メディア・リサーチ・センター」のリッチ・ノイス所長は、「これまでの数週間の(3メディアの)放送はほとんどが中国のウイルス感染状況を扱っていたにもかかわらず、放送時間634分のうち、中国政府に批判的な話題は3分14秒(1%未満)にとどまっている」と述べた。
この研究では、1月17日~3月13日までの平日の3メディアの夕方ニュース報道を分析した。 3メディアがウイルス流行の報道時間を大幅に伸ばした一方で、視聴者は共産党政府の対応に対する米メディアの批判を「ほとんど聞かなかった」ことが判明した。
例えば、今回の中共ウイルスに似ている、2002~03年に中国で流行したSARSについて、3メディアはほとんど触れていない。 当時、中国共産党当局が発生を隠蔽したため、国内で大流行し、海外まで蔓延させてしまい、国際社会から批判を浴びていた。
ノイス氏は、CBS夕方ニュースのマーク・ストラスマン記者が、この3つの放送局の中で唯一、中国共産党のSARSへの誤った対応に言及したと指摘した。
しかし、ストラスマン記者が1月21日に視聴者に向けてSARS問題に言及したのも、合計15秒程度の長さしかなかった。
そして、NBCの「NBC Nightly News」もABCの「World News Tonight」も、SARSの流行について中国共産党政府の過去の隠蔽について言及していない。
NBC夕方ニュースのリチャード・エンゲル記者が2月25日、香港が中国本土への怒りを募らせており、流行が始まった当初、中国当局が情報を検閲し、警鐘を鳴らした医者らを懲罰したからだと指摘した。同番組がこれに言及したのはこの時だけだった。
ノイス氏は「中国共産党がネガティブな情報を抑圧していることをアメリカ市民が視聴したのは、この時だけかもしれない」と述べた。
そして、流行病を事前に警告したにもかかわらず、中国共産党に黙殺され、処罰された武漢の李文亮医師の死に関するニュースは、米国の3つのメディアで合計27秒しか流れていなかった。
ノイス氏は、「ABCとCBSは(李文亮医師の)報道を自己検閲している。NBCだけが、李医師が国民に事前警告をしたにもかかわらず、警察に黙されていたとの見出しを追加した」と指摘した。
ノイス氏によると、中国共産党指導者がしばしば偽の経済データを公開して景気を良く見せることが知られているのに、アメリカのテレビ局は中国(中国共産党)の感染者の公式発表に異議を唱えていないという。
ノイス氏は、「ジャーナリストは、適切と判断したタイミングで相手を批判したり、称賛したりできるはずだ」が、現在では、記者らは間違ったことに焦点を当てていることが多いという。
「メディアはアメリカの政治指導者の欠点を疑うことなく批判しているが、共産主義中国のような独裁政権下での悪行になると、声を失うようだ」とノイス氏はメディアのあり方を批判した。
転載大紀元(翻訳編集・李沐恩)
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