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919旅客機は中国当局が「独自の知的財産を使った初めての」大型ジェット民間機だとして大々的に宣伝し、将来的にはボーイングやエアバスと競争することになるとしています。しかし10月14日に米サイバーセキュリティ企業が発表した最新報告には、C919は中国がハッカースパイ活動によって窃盗した技術によって製造されたことが示されています。

中国共産党当局はC919を中国が自主開発した大型旅客機だと称していますが、C919については以前に「中国が製造したのか?それとも中国で組み立てられたのか?」という疑問をめぐって論争が沸き起こっていました。実際に、C919旅客機には米国企業のGE・アビエーションとフランスのスネクマとの合弁事業、CFMインターナショナルが生産したジェットエンジンが採用されており、ドイツ日刊紙のフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングも以前に「C919の8つの主要パーツのうち、中国製のものは翼と尾翼(びよく)だけで、その他の4.5件は米国から、一つはドイツから、0.5件はフランスからのものだ」と報じています。

米サイバーセキュリティ企業のクラウドストライク(CrowdStrik)が10月14日に発表した最新報告には、C919に対するかねてからの疑問が、「中国で組み立てたのか?それとも中共が盗んだのか?」に変わったと記されています。

この最新報告によって、中共の「大型航空機の夢」はハッカーとスパイ活動による技術窃盗の上に成り立っていることが詳細に明らかにされています。中国国家安全部が率いるハッカーチームは、C919に部品を提供している外国企業に対し、中国共産党政府のいういわゆる「独自の知的財産権」を構築するために、長年にわたりシステムを攻撃して科学技術関連の商業秘密を窃盗してきました。

報告書は、中国国家安全部が江蘇省国家安全庁に命じてこうしたハッカー攻撃を行わせており、江蘇省国家安全庁は主要職員2人を責任者に任命していると指摘しています。

そのうちの一人は関連のハッカーチームを率いており、このチームは主に地下ハッカーを雇用して構成されているとしています。彼らはSakula(さくら)などのマルウェアによって2010年から2015年にかけて米国企業のハネウェルやフランスのサフランをはじめとする航空関連企業を攻撃していました。Sakulaの開発者、俞平安(ゆ・へいあん)はすでに逮捕され、米国で起訴されているほか、江蘇省国家安全庁情報官の査栄(さ・えい)、柴猛(さい・もう)も民間旅客機に使用されるタービンのデータをハッカーに窃取させたとして、米司法省から指摘されています。

もう一人は、外国の航空宇宙関連企業の内部から人材を探してスパイ活動を行わせていました。江蘇省国家安全庁第六局副処長の徐延軍(じょ・えんぐん)と彼が勧誘した米軍の予備役軍人の李超群(り・ちょうぐん)、ゼネラル・エレクトリック従業員の鄭暁青(てい・ぎょうせい)のいずれも、情報収集活動を行ったことで米司法省から起訴されています。

時事評論家の田園さんは、航空機エンジンの技術を把握している主な企業は、米国のプラット・アンド・ホイットニーとゼネラル・エレクトリックで、中共は「コーナリングで一気に追い越す」ことだけを考えていると指摘しています。

時事評論家の田園博士
「中共は大型旅客機を製造して、エアバスやボーイングの旅客機にとって代わろうと考えているが、この航空機を本当に自主開発しようとすると、それに費やす時間と資金は莫大なものになってしまう。中共は西側諸国と正面から競争すれば、とてもかなわないと知っている。だから彼らはいわゆる「コーナリングで一気に追い越す」方法で、短期決戦によって西側企業に窃取や強奪をしかけなければならない」

報告書には、外国の航空関連企業が6年間にわたりハッカーから攻撃された後、2016年に中国の航空エンジンメーカー、中国航空発動機集団(AECC)がCJ-1000AXエンジンを発表したことも記されています。このエンジンはCFMインターナショナルから供給されているエンジンの代わりとして、C919に搭載されることになっています。しかし業界報告書は、CJ-1000AXとCFMインターナショナルが生産するLEAP-1C(リープ-1C)やLEAP-X(リープ-X)とが極めて似ていると指摘しています。


オーストラリア在住の研究者、張小剛氏
「あちらの会社やこちらの企業とビジネスを行い、それから関連技術を窃取して自身のものに統合し、それからさらに手を加えて中国製だと偽る。その後、彼らにその技術を提供した企業を叩きつぶす」

しかし2018年6月、C919に重大な欠陥がある可能性が指摘され、一時は飛行が全面的に停止されました。このほか、C919のテストデータが改ざんされるという不祥事も明らかになっています。

時事評論家 田園博士
「中共が技術を窃取したとしても、それを消化するにはある程度の時間がかかる。航空エンジンの最大の課題はどこにあるかというと、長時間の安定的な連続飛行と、安全性の保証だ。これは中共の現在の欠点だ」

米中貿易戦争に伴い、米国は中国の強制的な技術移転やスパイ活動、サイバー窃取技術に対する取り締まりをさらに厳格化しています。C919がボーイングやエアバスに対抗できる日は来るのでしょうか。

リンク :日本新唐人  https://www.ntdtv.jp/2019/10/41902/

 

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