映画「あなたのためにやってきた」を鑑賞した感想

新唐人テレビが制作した映画「あなたのためにやってきた」の試写会がカナダのトロントで3回行われた。私は3回とも鑑賞し、涙が止まらずとても感動した。

 映画のストーリは、中国の東北に住む青年・劉大為さん一家が主人公で、数人の天界の生命が危機に面している衆生を救うため、神の位を放棄し師父について業力が渦巻く三界に降り立った。三界の理は正法の理と逆になっていて、善なる本性が無くなり、名・利・情に溺れてしまう。劉さん一家は幸運にも法輪大法に出会い、以後「返本帰真」の道を歩み始めるが、旧勢力が操る中国共産党の迫害に遭う。ここから迫害を制止する、佛法と真理を守る正邪の戦いが始まる・・・。

 大法弟子の真実の修煉の過程を演じる

 映画は光り輝く天国の世界から始まり、師父の蒼穹に響きわたる声で、神々は師父について世に下り、人間世界を切り開く・・・。

 最初の試写会を観たのは朝だった。雄大で偉大なる天上の宮殿の画面が現れた時、それまで雑談で盛り上がっていた会場は一瞬のうちに静まり返った。私は涙が止まらず流れ落ち、周囲の同修を見渡すと、皆が同じような仕草で涙を拭いていた。その画面は私たちの生命の奥深くに閉ざされていた古の記憶を呼び覚ました。

 私が強烈に感じた印象的な場面は、神聖なる、高貴で光り輝く天界の生命は文雅(ぶんが:詩文を作ったり文事に親しんだりする風雅の道)で礼儀正しく、話す言葉は詩吟のようで、考えていることは衆生の安否で、それで彼らは不潔な物質世界である人間界に降りたが、家庭のトラブルに胸が張り裂けるほど苦しみ、微々たる利益のため言葉で相手を傷つけ、強がって弱者を虐めるようになる・・・。

 私たちは師父の説法から、自分はどこから来たのか、下界に下る過程で本性を見失ったことを知ることが出来た。しかし、これらの一切が生き生きと目の前に現れた時、心に受けた打撃は言葉では言い表すことが出来ず、生命の変異に対する後悔、生命は悲観の長い歴史を歩んできた・・・。

 映画はきめ細かく大法弟子の修煉過程を描写し、修煉してから生まれ変わったように変化してゆく。多くの悪い習慣を持ち、強がって弱者を虐め、巧みに人を騙すような人から、少しずつ個人の利益と欲望を放下し、巨大な難に見舞われた時、彼は生死を放下して佛法と真理を守り、他人のために生きる人になる・・・。

 映画のストーリは、世間の平凡な人と凡事(ぼんじ:ありきたりのこと。あたりまえのこと)を演じているが、しかし私が見たのは一部の大法弟子は遠古の昔から今日まで歩み、師に手伝い正法を行い、間もなく帰りの途に就く広大な歴史の巨作である。

 映画の中で、恍惚として自分の過去と、修煉の過程がわずかに見えた。私は海外で法を得て、中国のような残酷な迫害を受けたことはないが、大なり小なりの試練、心性の試練を乗り越える時は、心がえぐられるように苦しく、逃げ道はないのである。

 毎回試写会を観賞した後、私の心と魂が浄化されたように感じる。人間世界の一切は執着する価値がないように感じた。なぜならば自分は原始生命であり、その高貴さと神聖さがはっきりと見えたからである。このほかに同修のことをさらに大切するようになり、多く包容するようにもなった。なぜなら修煉が容易ではないことがはっきりと分かったからである。

 映画は簡明直截(かんめいちょくせつ:簡潔でわかりやすいこと)な手法を用い、法輪功の真相を全面的に世人に伝えている。また一人の求道者は道士との会話を通して、大法が広く伝わっているのは偶然ではなく、天機を世人に伝えているということが分かる。側面から修煉者に勇猛邁進するように励まし、同時に万古の機縁を失わないよう世人に勧告し、機会を大切にして、虚言に迷わされないよう、救われる機縁を失ってはならないと啓示している。

 試写会を鑑賞した友人

 3回目の試写会を私は常人の友人数人と一緒に鑑賞した。

 天界の情景は彼らには理解できなかったが、しかし、その広大で美しい画像が彼らを震撼させた。数コマを見たところで一人の友人は私に耳打ちして「よく撮れているね、素晴らしい!」と言った。 

 ストーリが進んでいくにつれ、数人の友人を見ると、彼らは涙を拭いていた。試写会終了後、友人の一人は「真実性があって、よく撮れています」と話し、彼は続いて話した。「私は分かりました。法輪功は良いもので、彼らは間違っていません。共産党こそ間違っており、それらの弾圧は間違っています」

 劇場を出て、彼らは積極的にメッセージを書き、出口に立っていた俳優さんと積極的に歓談し、記念撮影をしていた。

 帰り道、友人は私に「この映画を見終えて、私の法輪功に対する見方は根本から変わりました。法輪功は良いもので、功法も素晴らしいです」と話してくれた。

 私と親しくしている女性の友人は、私と同じ地区に住んでおり、キリスト教徒である。彼女は、今までは法輪功に対していろいろな見方を持っていたが「友情のためお互いの信仰を尊重する」と言われたことがあった。彼女は映画を鑑賞したあと「私は娘と母に法輪功はあなたたちが考えているようなものではありませんと説明しておきます」と話してくれた。

 彼女の娘さんは3歳のときに外国に来て、西洋社会で育ち、とても敬虔なキリスト教徒である。今はカナダ連邦政府で仕事をしているが、母親は法輪功の友人がいることをあまりよく思っていないようで、よく母親に「影響されないように」と注意されているという。

 あれから1週間後、女性の友人が我が家に遊びに来てくれた。「以前は車でアンシェント商店街の前を通るたびに、法輪功学習者が掲げた横断幕を見て、良い気持ちにはなれず、中国人の面子を潰している、政治に参与していると思っていました。映画を見てから、その感覚がなくなりました。今はそこを通ると、彼らに敬服し、彼らは素晴らしい! と思えるようになりました」と話してくれた。

 常人はなぜこんなに変わったのか? それは映画のストーリが彼らの心を動かし、映画が語っている法輪功の真相を理解したからである。映画は素朴で飾り気がなく、それでも飽きさせることなく、スローガンや宣伝もない。私が思うには鑑賞者が最も受け入れやすいのである。友人はこのように評価した。「とてもリアルで、俳優さんの演技は素晴らしかったです。お祖母ちゃんの役を演じた女性は、セリフが少なかったのですが、とても演技が上手でした」

 「あなたのためにやってきた」この映画の早期上映を期待し、多くの人が鑑賞し、そして真相を理解し済度されて欲しいです!

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